SIGNATEは5月16日、AI開発業務に携わる担当者102名を対象に実施した、AI開発における課題調査の結果を発表した。
「あなたはAIの開発に携わる中で、『課題』や『壁』を感じたことがありますか」と質問したところ、「かなりある」が26.5%、「ややある」が51.0%という回答となった。
次いで、先の問いで「かなりある」「ややある」と回答した人に、「AIの開発に携わる中で、どのような『課題』や『壁』を感じたことがあるか」の質問を実施。これに対する回答は「AIに精通する人材の確保」が最も多く65.8%、「精度の改善」が62.0%、「性能の評価」が43.0%となった。これら以外にも「求められる専門知識のレベルが高い」や「精度、性能の客観的な評価が難しい」などの回答も寄せられている。
また「AIの開発に携わる中で感じている『課題』や『壁』に対して、具体的な対策ができていますか」と質問したところ、「あまり実施できていない」が45.6%、「全く実施できていない」が5.1%という回答となった。
十分な対策を行えていない理由としては、上から「自社だけでは限界があるから」(49.3%)、「費用が限られており十分な検証ができないから」(37.3%)、「対策を行うための時間が取れないから」(32.0%)という回答が得られている。
これら以外にも「全体像が見えていない」や「社内風土の問題」、「データを判断できる人材がいないため」といった声が集まっている。