Microsoftは5月3日(米国時間)、クロスプラットフォームのコードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VSCode)の最新版となるApril 2023(バージョン1.78)をリリースした。
Microsoftは、VSCodeを毎月1回継続的にアップデートする方針をとっており、April 2023はその名の通り2023年4月アップデート版となる。April 2023のポイントは以下の通り。
- 新しいカラーテーマ「Light Modern」および「Dark Modern」が追加され、デフォルトのカラーテーマとして設定された
- PythonやJava、Data Scienceといった組み込みのプロファイルテンプレートが追加された
- [Shift]キーを押しながらテキストエディタにファイルやコンテンツをドロップして挿入する際に、挿入方法を変更するためのUIが実装された
- カラーフォーマットを挿入または変更するためのスタンドアロンのカラーピッカーUIが実装された
- Source Controlsのメッセージボックスにおいてコードアクションとクイックフィックスがサポートされた
- ノートブックのMarkdownセルに画像ファイルをドラッグアンドドロップで追加できるようになった
上記のほかに、Web版のVSCodeであるVS Code for Webに対する変更点として、Git Large File Storage(LFS)を使ったGitリポジトリへの大きなファイルのコミットがサポートされたことが挙げられている。Git LFSはGitリポジトリで巨大なファイルを扱いたい場合に役立つサービスである。Git本体のリポジトリにはハッシュ値等を保存し、ファイル本体を別の専用ストレージに格納することによって、リポジトリを軽量化できる。VS Code for Webが正式にGit LFSをサポートしたことで、ローカルに拡張機能を別途インストールすることなくGit LFSを利用できるようになった。
April 2023では、上記以外にも多数の細かな変更が加えられているほか、さまざまなバグ修正も行われている。VSCodeは次のサイトからダウンロードすることができる。