Googleは5月3日(米国時間)、「Passkeys: What they are and how to use them」において、主要なプラットフォームにおいてGoogleアカウントの「パスキー」サポートを開始したと伝えた。パスワードによるログイン、2段階認証プロセスによるログインに加え、今後はパスキーもログイン時のオプションとして選択できるようになる。

  • Passkeys: What they are and how to use them

    Passkeys: What they are and how to use them

ログインにおける安全性は依然としてどれだけ強いパスワードを使っているかに依存している。ベンダーやセキュリティファームは繰り返し強いパスワードを使うことの重要性や、パスワードを使い回すことの危険性について訴えているが、状況は改善していない。多くのユーザーは簡単で覚えやすいパスワードを複数のアカウントで使い回しており、一度アカウントデータが漏えいするとさまざまなアカウントが乗っ取られる状況が生まれている。

パスキーはこうした状況を改善する技術として注目されている。パスワードレスというキーワードで説明されることも多い。パスキーを使うとスマートフォンやパソコンなどで使われている指紋認証、顔認証、画面ロックPINなどをパスワードの代わりに使えるようになる。この方法はフィッシングなどのオンライン攻撃に耐性があり、また、SMSワンタイムコードなどよりも安全だと考えられている。

Googleアカウントは世界で使われているオンラインアカウントの一つ。こうしたアカウントで広くパスキーが使えるようになった意義は大きい。パスキーは「Passkey - Google Account」で追加して使用することができる。