NTTデータ関西は4月5日、農産物直売所に特化した需要予測サービス「アグリアスエ」の提供を開始することを発表した。同サービスはAI(Artificial Intelligence:人工知能)エンジンにより農産物直売所の客数を予測し、農産物別に適切な販売数量や価格を算出する。販売価格は月額3万3000円(税別)から。
農産物直売所の提携生産者は、スマートフォンやパソコンの画面を確認するだけで販売数量や価格の意思決定が行えるようになるという。また、消費者にはいつ来店しても欲しい農産物が売り切れていることなく購入できる体験を提供する。
同サービスは、AIが客数予測と過去の販売実績データから農作物ごとに「最もよく売れる価格」と「その価格で出荷した場合の販売数量」の予測数値を導出する。また、各生産者が販売した農産物が、その直売所全体の売れ行きに対してどのように売れたかも確認可能だ。
生産者は直売所に出荷した農産物の売れ行きを1時間単位で確認できるため、販売傾向や完売のタイミングを把握でき、早期完売による機会損失や売れ残りによる廃棄コストの極小化が見込める。
同社は類設計室の直売所を利用して、客数予測のPoC(Proof of Concept:概念実証)を実施した。その結果、2週間先までの客数において、予測精度の誤差は90%~110%の範囲内であることを確認したとのことだ。