The Django teamは、Pythonで実装するWebフレームワークDjango最新版となるDjango 4.2をリリースした。Python 3.8、3.9、3.10、および 3.11に対応する。公式サイトやthe Python Package Index(PyPI)などからダウンロードできる。Django 4.2は、3年間のセキュリティアップデートが提供されるLTS(long-term support)版となる。リリースに伴いDjango 4.1のメインストリームサポートが終了し、4.0は延長サポートが終了する。

公式サイトダウンロードページにある各バージョンのサポートスケジュール

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新バージョンではPythonとPostgreSQLの非同期通信など効率的なアダプタ機能を提供するPsycopg3(3.18以上)に対応、データベースにアクセスするユーザーがDjangoのコードを閲覧せずに理解できるようにフィールドやテーブルにコメントを付けられるField.db_comment/Meta.db_table_commentが追加されたほか、HTTPSを介してサーバーから返される暗号化された応答サイズを分析してシークレットキーを推測するBREACH attackへの緩和策(ieeeの解説)として、ランダム圧縮を加えたGZip middlewareが加わっている。ほか、詳細はリリースノートに記載されている。Django 4.2を使った簡単な投票アプリケーション作成の丁寧なチュートリアルも用意されており、各OS日本語でも閲覧可能だ。