NTT西ら、静岡県の平野部で畑わさび栽培にICTを活用する実証実験

西日本電信電話静岡支店（以下、NTT西日本）、田丸屋本店、鈴生は3月28日、静岡県平野部においてICT（Information and Communication Technology：情報通信技術）を活用した畑わさびの施設園芸の実証に向けた試験栽培を開始したことを発表した。

平野部に設置した施設でのわさび栽培の様子

3社は「静岡県の持続的なわさび産業振興」に関する連携協定を2022年4月5日に締結し、ICTを活用した畑わさびの安定生産を実現するための取り組みを進めてきた。天候や外気温の影響を減らして比較的安定した簡易生産が可能な施設園芸に着目し、冷涼な中山間地域での栽培に適しているとされる畑わさびについて、流通や雇用確保の観点で経済合理性が高い平野部栽培での実証を開始する。

ICTを用いたシステム化の図

今回の実証において3社は、静岡県平野部で施設園芸を用いた畑わさびの定植から栽培、収穫、販売までの一連のフローを通じて、「施設園芸による畑わさびの静岡県平野部における栽培実現性の検証」「収益性および栽培簡易性などの観点で施設園芸の農家への訴求度の検証」「施設園芸で栽培された畑わさびの市場性の検証」に取り組むという。