JR東日本は3月7日、3月18日より「オフピーク定期券」を開始すると発表した。「オフピーク定期券」は、平日朝のピーク時間帯以外の時間帯にのみ定期券として利用できる、通常の通勤定期券より割安なSuica通勤定期券。
はたして、「オフピーク定期券」が通常の通勤定期券と比べて、どの程度オトクなのか、同社が公開している資料「よくわかる オフピーク定期券」をもとに、明らかにしてみたい。
「オフピーク定期券」は、平日朝のピーク時間帯以外は定期券として利用可能で、運賃は改定前の通勤定期運賃から約10%の値下げとなる。なお、ピーク時間帯に利用する場合、IC普通運賃が必要。
これに対し、通常の通勤定期券は、ピーク時間帯も含めていつもで定期券として利用可能。ただし、改訂前の通勤定期運賃から約1.4%の値上げとなる。対象エリアは東京の電車特定区間内完結となる区間で、JR東日本線と私鉄・地下鉄線にまたがる Suica 通勤定期券においても、JR 東日本線が対象エリア内であれば、「オフピーク定期券」を利用できる。
ここで気になるのが「オフピーク」の時間帯だ。オフピークの時間帯は駅によって異なる。例えば、主要駅のピーク時間帯を挙げておくと、新宿・品川・東京は「7:30~9:00」、上野は「7:20~8:50」、立川は「6:45~8:15」、千葉は「6:35~8:05」、横浜は「7:00~8:30」となっている。駅ごとのピーク時間帯、通勤定期券の改定前後の価格は特設サイトで確認できる。1駅違うと、5分ズレる場合もあるので、事前に確認しておきたい。
自動改札機では、通路正面LEDとタッチ部付近で、ピーク時間帯とオフピークの表示が行われるようになる。オフピークかどうかは入場の時間で判断されるので、時間帯が気になる場合は、自動改札機で確認可能だ。
主な区間の運賃も紹介しておこう。「千葉~東京」「大船~品川」「取手~上野」は現行の1カ月の通勤定期運賃は1万9,430円だ。これが、3月18日からは、「通勤6箇月」の場合、オフピーク定期券が8万5,360円であるのに対し、通常の定期券は9万5,990円と、差額が1万630円となる。
同様に、「立川~新宿」「大宮~新宿」「横浜~東京」の現行の1カ月の通勤定期運賃は1万4,170円だ。これが、3月18日からは、「通勤6箇月」の場合、オフピーク定期券が6万2,600円であるのに対し、通常の定期券は7万350円と、差額が7,750円となる。
「よくわかる オフピーク定期券」によると、定期券区間のピーク時間帯利用が月2~3回程度であれば、オフピーク定期券のほうが割安とのことだ。