Malwarebytesは2月28日(米国時間)、「iPhone users targeted in phone AND data theft campaign」において、iPhoneのデータを守るためのヒントを紹介した。iPhoneは人気が高く、常に盗まれる危険性がある。デバイスが盗まれるだけであればまだいい方で、さらにiPhone内にある重要なデータまで吸い出されてしまうケースが増えているという。万が一、本体を盗まれてしまった時にデータまで盗まれないよう、iPhoneのデータを保護するためのアドバイスが紹介されている。
iPhoneのデータを守るための主なポイントは次のとおり。
- 人前では画面を隠す - 人前でiPhoneを操作する際、パスコードをのぞき見されないようにする練習を心がける。パスコードはATMの暗証番号のようなものだと考えて扱う
- 暗証番号を強化する - 簡単に推測されないパスコードにする。1234などのわかりやすいパスコードは必ず避ける
- アプリの保護機能を強化する - 銀行アプリなど重要なデータを扱う場合、できるだけ強力なセキュリティをかける
- パスワードマネージャを使う - AppleのiCloudキーチェーンのパスワードではなく、生体認証を提供する1Passwordのようなサードパーティ製のパスワードマネージャを使う
- 個人情報が写っている写真や重要書類のスキャンデータは削除する - 個人識別情報(PII: Personally Identifiable Information)が写っている写真は残さず削除しておく
- 行動を迅速に - iPhoneがなくなっていることに気づいた場合、できるだけ早く別のデバイスを使ってiCloudにサインインして対処する。キャリアに電話してSIMカードを無効にしてもらい、SMS認証を受けられないようにする。iPhoneで使用していたすべてのアカウントのパスワードは変更して被害の拡大を未然に防ぐ
iPhoneなどのモバイルデバイスを普段から何気なく利用していると、どれだけ重要な個人情報を常日頃持ち歩いているかを忘れてしまう。iPhoneをなくしてしまった時または盗まれてしまった時に初めて事の重大さを理解することになる。そうならないために紹介されているポイントを参考にiPhoneのデータを保護しておくことが望まれる。