NTT西日本、FOMM、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ(NTT-AT)は2月17日、太陽光発電・可搬型バッテリー、バッテリー交換式EVコンバージョンカーの活用によるエネルギーマネジメントの共同実証事業を実施することを発表した。

バッテリー交換式EVコンバージョンカー(CEV)とは、ガソリンエンジン自動車から、エンジンやマフラー、燃料タンクなどを取り除き、モーターや電池を取り付けるなどの改造を行ったEV車両のうち、利用者がバッテリーを交換する可搬型バッテリー搭載・交換式タイプのもの。

同事業の一部は令和4年度(2022年度)環境省二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(バッテリー交換式EVとバッテリーステーション活用による地域貢献型脱炭素物流等構築事業)を活用して実施される。

同事業では、太陽光発電設備、可搬型バッテリー、CEVおよびエネルギー・モビリティ マネジメントシステム(EMS:太陽光発電、可搬型バッテリー、CEVの状態を収集し、統合的に管理を行うエネルギー・モビリティ マネジメントシステム)を導入し、再生可能エネルギーでCEVを運行する。また、それにより得られたデータをEMSで収集、分析を行う。

  • 太陽光発電・可搬型バッテリー、バッテリー交換式EVコンバージョンカー活用によるエネルギーマネジメントの実証事業の概要

災害発生時には、近隣自治体に対しNTT西日本の太陽光発電設備および可搬型バッテリーを提供し、避難場所などでの可搬型バッテリー利用などによる災害レジリエンスの強化を目指す。

今後は、災害等発生時には、近隣自治体に対し太陽光発電設備および可搬型バッテリーを提供し、避難場所などでの可搬型バッテリー利用などによる災害レジリエンスを強化していく。また、同事業で得られた知見をもとに、自治体および企業法人へソリューションとして展開することで、再生可能エネルギーの余剰電力活用による脱炭素社会の実現・エネルギーの地産地消や循環の実現など、地域全体の課題解決に貢献していきたい考え。