富士通は2月15日、Fujitsu Services、ドイツのプロサッカーリーグであるブンデスリーガ所属のEintracht Frankfurt(アイントラハト・フランクフルト)、およびその戦略的デジタルプロジェクトを担当するEintrachtTech(アイントラハトテック)らと共に、同チームのホームスタジアム「Deutsche Bank Park(ドイチュ・バンク・パルク)」において実証実験を開始することを明らかにした。

今回の実証では、売店の混雑状況のリアルタイム表示を行う。スタジアムに「Fujitsu IoT Operations Cockpit」を導入し、スタジアムに設置された既存のセンサー情報を活用するとのことだ。売店の混雑状況をスタジアム内各所に設置された掲示板にリアルタイムに表示することで、来場者の利便性向上を目指す。

また、芝生への散水効率向上に向けた実証実験にも取り組む予定だ。Mainova AGが提供する水分センサーによって土壌の水分と日光の照射割合のデータを記録し、長距離無線規格「LoRaWAN」を介して「Fujitsu IoT Operations Cockpit」に送信する。このデータと天気予報などをAI(Artificial Intelligence:人工知能)が分析し、スタジアムの芝生およびスタジアム周辺の緑地へ適切な散水を実行する。