東急建設は2月8日、就職活動を行う学生に建設業の魅力を伝えることを目的として、VR(Virtual Reality:仮想現実)で建設現場を見学できるツールを制作したことを発表した。今回制作したツールは、「VR建設現場」と「VR事務所」で構成される。パソコンやスマートフォンからオンラインで見学できるとのこと。

VR建設現場では、実際に施工中の建設現場を360度カメラで撮影し生成したVR空間内を見学可能だ。バーチャル空間内は自由に回遊できるほか、東急建設の社員が現場内を5分程度で案内する自動ガイド機能も搭載する。建設現場の臨場感やスケール感を感じられるコンテンツを提供するとしている。

また、VR事務所では、社員がデスクワークや会議を行う現場事務所を再現したメタバース空間内を、自由に見学できる。複数人が同時に入室してコミュニケーションを取れるため、会社説明会などに活用する予定だ。入社後に働く環境の雰囲気をオンライン上でも感じることを目的としているようだ。

  • VR空間のイメージ

    VR空間のイメージ

今回のVRを用いた建設現場見学ツールは、有志で集まった20代を中心とする若手社員が企画したそうだ。最近まで自身が就活を行っていたという立場の近さを生かして、メタバースやVRなどの技術を取り入れ、学生をターゲットとした企画を進めた。建設現場の臨場感やリアルを伝える意図があるという。