e-ラーニングに関するサービスのさまざまなコンテンツを提供しているイー・ラーニング研究所は2月7日、子どもがいる親351人を対象に実施した「教育とメタバースに関する意識調査」の結果を発表した。
「メタバースを知っていますか」という問いでは、「はい」が9割以上となり、コロナ禍を経てオンライン上のコミュニケーションが日常化し、メタバースの認知が拡大したことがわかった。
一方で、「メタバース関連で体験したことのあるサービスはありますか」の問いでは、「体験したことがない」が約8割に至り、体験したことがあるサービスとして「ゲーム」や「暗号資産の取引」が見られるものの、日常生活への浸透はまだ進んでいないことが判明した。
「教育分野でのメタバースの活用について興味がありますか」という質問では、9割以上が「はい」と回答し、ほとんどの親が教育分野でのメタバース活用に注目していることがわかった。さらに、「はい」と回答した親を対象に、「どのような活用について興味がありますか」と聞くと、「不登校の子どもへの支援」が約7割の回答を集めて最も多く、次いで「学校や塾での授業」、「体験授業」となっている。
一方で、「メタバースを活用した教育において不安な点は何ですか」と聞いたところ、1位が「VRヘッドセットなどの特別な機器が必要である」、2位が「現実世界でのコミュニケーションが減ってしまう」となり、いずれも約半数の回答が集まっている。メタバースの教育分野での活用は、いつでもどこでも、非日常的な体験ができることに期待が高い一方で、インフラ整備や、現実のコミュニケーションとのバランスにハードルを感じていることが伺える結果となっている。
また「どこでメタバースを活用した教育を子どもにしてほしいと思いますか」の問いでは、1位が「学校」、2位が「オンライン講座」、3位が「自宅」となっている。さらに、「メタバースに関連して、気になるトレンドワードはありますか」という問いでは、「バーチャル留学」、「VR英会話」に半数以上の回答が集まっている。