Microsoftは2023年2月2日(米国時間)、クロスプラットフォームのコードエディタ「Visual Studio Code」(以下、VSCode)の最新版となるJanuary 2023(バージョン1.75)をリリースした。
Microsoftは、VSCodeを毎月1回継続的にアップデートする方針をとっており、January 2023はその名の通り2023年1月アップデート版となる。January 2023のポイントは以下の通り。
- プロファイル機能が追加された
- VS Marketplaceに公開された拡張機能にデフォルトで署名が付けられるようになった。 [拡張機能]ビューから拡張機能をインストールした場合、署名が検証されて、検証に失敗した場合はインストールされなくなった
- 差分ナビゲーションの改善やターミナルのアクセシビリティモードなどによって、アクセシビリティ機能が向上した
- 同時に複数のビューのサイズを変更できるようになった
- ツリービュー内の検索で履歴ナビゲーションがサポートされた
- ターミナルにおいてリンクの検出が大幅に改善された
プロファイル機能は、作業の種類や開発シナリオ、使用するプログラミング言語などに応じて、個別にVS Codeの設定を保存しておける機能である。プロファイルには拡張機能、設定、キーボードショートカット、UIの状態、タスク、およびユーザースニペットを含めることができる。作成したプロファイルは、エクスポートおよびインポートして同僚や友人と共有することも 可能になっている。
VS Marketplaceで公開される拡張機能への署名付けは、近年増加しつつあるVS Codeの拡張機能を悪用したサイバー攻撃への対策である。VS Codeの拡張機能を使った攻撃では、名称やURLの一部を変更してユーザーをだます「タイポスクワッティング」と呼ばれる手法が用いられることが多い。署名の検証によって、この手の攻撃をある程度防ぐことが可能になる。
January 2023では、上記以外にも多数の細かな変更が加えられているほか、さまざまなバグ修正も行われている。VSCodeは次のサイトからダウンロードすることができる。