NTT西日本とNTTアーバンソリューションズ、熊谷組、住友林業、福井銀行、福井信用金庫、セーレン、福井新聞社、福井放送、フクビ化学工業、北陸電力の11社は2月3日、共同出資を行い、福井県坂井市三国湊エリアにおいて、地域活性化に資する観光事業を運営する「株式会社Actibaseふくい」を2022年10月19日に設立したことを発表した。

「Actibaseふくい」の「Actibase」は、「Activate(活性化する)」と福井を「base(拠点)」にするという言葉の造語で、「福井に拠点を置き、地域活性化の起爆剤になりたい」との思いを表現している。なお、「ふくい」のひらがな表記は、さまざまな課題に対し「やわらかく弾力的に対応したい」との思いを込めているという。

新会社の主な事業内容として挙げられているのは、主に4点。

1つ目は「宿泊運営事業(町家ホテル)」で、三国湊の伝統的な建築「かぐら建て町家」や象徴的な素材「笏谷石しゃくだにいし」を活用した、分散・滞在型宿泊施設(10棟18室)を創設し、料飲事業と合わせ、まち全体をひとつの宿に見立てたオーベルジュを運営する。

2つ目は「料飲事業(町家レストラン)」。福井県および三国湊の食材を活用したレストラン事業を運営するという。同事業には、吉野建氏を迎え、国内外からのゲストの期待を超える料理を提供する。

3点目は「アクティビティ事業」として、北前船の寄港地として発展した歴史・日本文化や自然環境を活用したアクティビティを提供し、4つ目の「町並み等整備事業」では、自治体、地域の人と連携した、ライトアップ/街明かりの整備、緑化など周遊を促す景観の統一および町並みに合わせたNTT西日本局舎の外観整備などを行うという。

同社は、今後、観光サービスと町並み整備を通じて、「古き良き三国湊」の価値を高め、国内外へその情報を発信することで、観光客誘致とエリア内消費の促進を図るほか、地域・企業・自治体等のメンバーと連携し、受入環境整備における多様な課題に対応しながら、地域生活に配慮したまちづくりに取り組んでいく。