AppleがBNPL(Buy Now Pay Later)の「Apple Pay Later」をまもなくローンチするようだ。同社CEOのTim Cook(ティム・クック)氏がCNBCにコメントしている。
Appleは2月2日、2023会計年第1四半期(2022年10月~12月)の業績を発表、売上高は前年同期比5%減の1171億5400万ドル、純利益は同13%減の299億9800万ドルなどと報告している。売上高が前年比減となるのは2019年以来のことだ。
期間中、最新の端末を投入した「iPad」は前年同期比30%増加した半面、「iPhone」「Mac」などは前年同期比減となった。一方、サービスは前年同期から6%増加した。
サービスは、クラウド事業の「iCloud」に加え、「Apple Pay」「Apple Card」などの決済事業が含まれる。クック氏はCNBCに対し、Buy Now Pay Later機能については現在テスト中とし「まもなくローンチする」と述べた。
Buy Now Pay Later(BNPL)は“今買って後で支払う”と呼ばれる後払い決済。スウェーデンKlarna、米PayPalなど主要事業者が提供しており、日本でもPaidy(ペイディ)などが展開している。Appleは2022年6月に開催した「WWDC2022」で、「Apple Pay Later」として開発中であることを明らかにしていた。
AppleのiOS 16のページ(英語版)では、Apple Pay Laterを「6週間にわたって4回分割で支払うことができる。金利や手数料は不要。Walletに組み込まれておりApple Payが使えるオンラインやアプリならどこでも使える」と説明している。
なお、Appleウオッチャーで知られるBloombergのMark Gurman氏は2022年9月、Apple Pay Laterがなんらかの問題でローンチが遅れているとレポートしていた。当時、Gurman氏は2023年春リリースの「iOS 16.4」以降になるとの予想を出していた。
第一四半期決算の好材料として、iPhone、Mac、Apple Watchなどのアクティブなデバイスは20億台に達したという。前年同期の18億台から2億台増加した格好だ。Cook氏は増加の要因として、「乗り換えが多かったこと、そしてApple Watchでは多数の新規購入者があった」とCNBCに述べている。