TISインテックグループのインテックは1月27日、自治体向けのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)プラットフォームを活用して、石川県羽咋市のスマートシティデータ連携基盤を構築し運用支援を開始したことを発表した。

羽咋市はこのデータ連携基盤を活用して、市が設置した河川監視カメラおよび観光用ライブカメラのリアルタイム画像や、IoTによるセンシング情報、公共施設や避難所の一覧、国や県が保有する道路情報オープンデータなど、これまで市役所内で分散して管理していたデータを集約する。

市民の生活に関連する情報をダッシュボード上で可視化し、災害時の状況把握や職員間の迅速な情報共有を目指すようだ。現時点では職員のみが利用可能とのことだが、将来的には市民にも情報を公開予定。

  • ダッシュボードの画面例

    ダッシュボードの画面例

同市はさらに、積雪センサによるリアルタイム遠隔監視も実施する。市内に設置した積雪深センサから各地点ごとの積雪量を確認し、積雪状況や道路の消雪装置の稼働状況と統合して、除雪車の配置を優先すべき地域の指示などを効率的に行えるようになるという。

  • 積雪状況を確認する画面の例

    積雪状況を確認する画面の例

インテックと羽咋市は今後について、児童の登下校見守り事業で取得した通学路の通行量や、市内道路の危険個所把握データなどを2023年度中にデータ連携基盤に連携する予定だとしている。

また、同市内で行っている他事業のデータについても順次連携を進め、住民目線・利用者目線の新サービス開発を目指すとのことだ。