ビジネスパーソンの35%が、1日の平均労働時間の最大6割をサブ業務・ノンコア業務に費やしているという。オンライン・アシスタント・サービスである「フジ子さん」を運営するBPOテクノロジーが1月17日に発表した「会社員の業務実態調査」の結果による。

同調査は同社が、20~60代の男女ビジネスパーソン600人を対象として、2022年12月12日~14日にかけてインターネットにより実施したもの。

1日の業務時間において、本来自分が行うコア業務以外のサブ業務やノンコア業務に従事している時間を尋ねると、回答者の35%が30分~5時間費やしている。厚生労働省の「令和3年就労条件総合調査」によると、1日の所定労働時間は企業平均7時間47分であることを踏まえると、所定労働時間における約10~60%はサブ業務・ノンコア業務をしていることが判明した。

これを受けて同社は、月宮換算で2万9860円~17万9163円がサブ業務・ノンコア業務に充てられていると推計する。

  • 1日の業務時間でサブ業務やノンコア業務に従事する時間 出典: BPOテクノロジー

日々の業務の中で行うことが多いサブ業務・ノンコア業務を聞いたところ、「調べもの、リサーチ業務」が44.9%で最も多く、「社内連絡用の書類作成」が40.1%で続く。

  • 行うことが多いサブ業務やノンコア業務 出典: BPOテクノロジー

回答者の67.3%がサブ業務・ノンコア業務によってコア業務の時間が削られていると回答しており、45.8%が「やりたくない」と考えている。サブ業務・ノンコア業務は会社として必要な業務と理解しながらも、日々のコア業務時間を圧迫し、ネガティブな印象を持つ回答者が多いと同社は見る。

  • サブ業務に対する考え方 出典: BPOテクノロジー

サブ業務・ノンコア業務をやらなければいけない理由を見ると、「業務領域が明確化されていない」(30.9%)、「コア業務とサブ業務・ノンコア業務を切り分ける時間がない」(30.5%)など自社の業務体制に関する回答が多く、現場がサブ業務・ノンコア業務を対応するようにしわ寄せが発生していると同社は推測する。

  • サブ業務・ノンコア業務を自身で行っている理由 出典: BPOテクノロジー