アメリカ合衆国司法省(DOJ: United States Department of Justice)は12月19日(米国時間)、「Epic Games Inc., Developer of Fortnite Video Game, Agrees to $275 Million Penalty and Injunction for Alleged Violations of Children’s Privacy Law |OPA|Department of Justice」において、「Epic Games」が児童プライバシー法違反の疑いに関する訴訟に対して和解したと伝えた。オンラインビデオゲーム 「Fortnite」の開発元で有名なゲーム開発ベンダーが、民事罰として2億7500万ドルを支払うよう求める米国連邦取引委員会(FTC: Federal Trade Commission)の和解案に同意したという。

  • Epic Games Inc.、Developer of Fortnite Video Game、Agrees to $275 Million Penalty and Injunction for Alleged Violations of Children’s Privacy Law |OPA|Department of Justice

    Epic Games Inc., Developer of Fortnite Video Game, Agrees to $275 Million Penalty and Injunction for Alleged Violations of Children’s Privacy Law |OPA|Department of Justice

ノースカロライナ州東部地区連邦地方裁判所にEpic Gamesに関する訴訟が提出されていたことが明らかとなった。アメリカ連邦政府がこの訴訟を起こしたとされており、Epic GamesがFortniteを子供がゲームするよう設計し、子供の名前や電子メールアドレスなど個人情報を収集していると申し立ていることがわかった。COPPA規則に反し、子供の個人情報を収集していることを保護者に通知せず、同意を得ていなかったと指摘されている。

この訴訟に対しEpic Gamesは、米国連邦取引委員会が提案した規定命令案に同意したと伝えられている。民事罰としては過去最大の2億7500万ドルを支払うよう命じるものとされており、この命令が裁判所によって承認された場合、Epic GamesがCOPPA規則に違反する方法で子供の個人情報を収集することが禁止されるようになると説明されている。

個人情報はサイバー犯罪者だけでなく一般企業においても重要なデータとなってきている。今回のようにユーザーの与り知らないところで個人情報が盗まれるケースが今後も増え、問題が後に発覚する事件が増えることが予想される。