JP楽天ロジスティクスは12月20日、Society 5.0の実現に向けて山間地域における持続可能な物流・公共交通ネットワークである「秩父モデル」の構築を目指す秩父市生活交通・物流融合推進協議会の参画企業として、11月7~17日の期間に埼玉県秩父市で市街地からの遠隔監視・操作による山間地域へのドローン配送の実証実験を実施したと発表した。
実証実験は、同協議会が秩父モデルの構築に向けた取り組みの一環として実施したものであり、同社はドローンの配送ソリューションの提供や運用を担った。
実証実験では、地域の事業者がドローン機体の点検など、現地の拠点業務の一部運用を担当し、出発地点である同市内の道の駅大滝温泉から約14km離れた市街地拠点でオペレーターが遠隔監視・操作を行い、ドローン配送の運用体制を検証したとのこと。
ドローンは最大積載量7kgの機体を使用し、弁当や飲料などの物資を、道の駅大滝温泉から山間地域を含む片道約3kmの二瀬ダム管理所まで配送した。
同協議会では、今回の実証実験で今後どこからでも遠隔運用ができる体制を構築できたとする他、将来的には地域の事業者が全運用を担う体制の構築を目指し、検討を進めていく。
JP楽天ロジスティクスは今後も、山間地域におけるドローン配送や遠隔運用の知見を生かし、ドローンを使用する配送サービスの実現に向けて取り組んでいくという。