このところ、TwitterやMeta、Amazonなど、米国の大手IT企業が大規模な解雇を行ったというニュースが話題になっている。Fast Companyがこのほど、November is shaping up to be the worst month of the year for tech layoffsにおいて、2022年のIT企業の解雇の状況について伝えた。

起業家のロジャー・リー氏が作成したWebサイト「Layoffs.fyi」によると、本稿執筆時点で、2022年は873社で13万9565人の技術者が解雇されたという。「Layoffs.fyi」は公開されたレポートから、技術者の解雇を集計している。さらに、この数は増えることが見込まれているようだ。

  • 技術者の解雇のデータを集計している「Layoffs.fyi」。本稿執筆時点では、最も解雇の人数が多いのはMetaの1万1000人となっている

例えば、11月はTwitterが3700人を解雇、Metaが1万1000人を解雇、Amazonが1万人を解雇すると報じられた。Amazonの1万人は全社員の1%に相当する数字だという。

また、ヘッジファンドのTCIは、Googleの親会社であるAlphabetにコスト削減と人員削減を迫っており、同社は人員を削減することで効率を改善するとコメントしているという。特に、自動運転車部門のWaymoが弱点として指摘されているとのこと。

Fast Companyは第4四半期に入ってわずか1カ月半で、2022年の第2四半期全体の合計を637人回る状況となっており、さらに状況は悪化するのではないかとの見方を示している。