TD SYNNEXは11月9日、DDoS攻撃などのWebセキュリティ脅威にリアルタイムで対応するという米Radwareの製品を販売開始すると発表した。ハードウェア・アプライアンス、仮想アプライアンス、クラウドのいずれの形態でも提供可能といい、特にDDoSプロテクションを最も注力して販売する。

  • RadwareとTD SYNNEXのロゴ

Radwareの製品は、サイバー攻撃からネットワーク・アプリケーションを保護し、サイトのダウンや業務停止に伴う損失を防ぐという。他社製品と比べて誤検知が少ないといい、運用コストの削減が可能としている。

今回TD SYNNEXが販売開始したソリューションは、主にDDoSプロテクション、WAF(Web Application Firewall)、API防御、Bot Manager、ロード・バランサーで構成するRadwareの全製品。

「DefensePro」(DDoS プロテクション)は、ネットワーク層(L3/4)からアプリケーション層(L7)までのDDoS攻撃からネットワーク・サーバを防御する。AI(人工知能)ベースの振舞い検出により誤検出を抑制し、ゼロデイ攻撃や未知の攻撃に対応するという。暗号化されたDDoS攻撃や、DNS攻撃、バーストDDoS、Dynamic IPなどの高度なDDoS攻撃に対応する。

「Cloud DDoS Protection Service」は、グローバル16か所、10Tbpsの防御能力を備えるというスクラビング・センターでボリューム型DDoS攻撃を防御する。高いSLA(Service Level Agreement)を備えるというDDoSエキスパートが24時間365日管理するフル・マネージドサービスとして提供する。

「Cloud WAF Service」は、OWASP Top10の脅威に対する保護を提供。保護するアプリケーションの変更を検知し、セキュリティ・ポリシーを継続的に変化させる適応型ポリシーを持つ。機械学習により正規トラフィックの振舞いを学習し、悪意のあるアクティビティを自動でブロックするという。APIを自動検出し、セキュリティ・ポリシーを動的に生成し、APIを対象にした攻撃を検知・防御するとしている。

「Bot Manager」は、高度な機械学習によりボットの意図を特定し、アカウント乗っ取り、データの盗用、インベントリ拒否など、悪意のあるボットの脅威からWeb/モバイル/APIを保護するとのこと。

「Alteon」(ロード・バランサー)は、クラウドとデータセンター間のアプリケーション・トラフィックを管理し、可用性とパフォーマンスを最適化するとしている。