明電舎は11月8日、アジャイル型開発の拠点として沼津事業所内に「デジタル・ラボ」を開設したことを発表した。同社が「中期経営計画2024」で発表した既存事業で得た収益を積極的に新領域へ投資に回す"両利きの経営"の一環として開設したラボは、顧客やパートナー企業を巻き込むアジャイル型アプローチの拠点となり、新たな製品・サービスの開発を行う空間を担う。

「デジタル・ラボ」オープンエリアでの活動(同社資料より)

「デジタル・ラボ」オープンエリアでの活動(同社資料より)

アジャイル開発の手法の一つでチームワークを重視する"スクラム開発"を実践する「スクラム開発エリア」を中心に据え、問題の発見と解決策を検討するための「デザイン思考エリア」、グループ活動やメンバーの交流など多様なコミュニケーションを図る「オープンエリア」の3つのエリアを用意。社員のデジタルリテラシー教育とデジタル人材育成を行う拠点としての運用も検討しており、現在のウォーターフォール型の開発プロセスに加える形で明電グループ全体へのアジャイル型アプローチの浸透を図る。