オカムラは11月7日、エースジャパンと協業し、森林整備などの際に発生する不要な樹木や切り捨て材のうち未使用の材である「未利用材」を活用した製品を開発したと発表した。

森林の手入れや木を伐採する際に発生した未利用材は、森林に残されていると木材搬出の妨げになったり、台風や大雨が降った際に下流域へ流れ出たりするなど、さまざまな危険性を抱えているという。

そのため、未利用材の活用は、森林整備に寄与するとともに、災害時の流木などによる被害の防止など、社会課題の解決にもつながる。

今回の取り組みでは、未利用材の低質材や根元部、曲がり材、枝や葉など、今まで家具に使われてこなかった部分を積極的に活用している。

未利用材の活用にあたり知見と技術を有するエースジャパンと協業し、国内の未利用材やダムにたまった流木などを資源として回収、チップ化・成型することで製品の天板に採用した。

  • 左から、未利用材(葉、枝など)、チップ、未利用材から作った天板

完成した天板は、エッジを柔らかくし縁材がないためチップになった木の風合いを感じることができるデザインとなっている。この天板をクリエイティブファニチュア「SPRINT(スプリント)」のテーブル天板に使用し、2022年11月から発売する。

  • 未利用材天板を使用したクリエイティブファニチュア「SPRINT」のテーブル