オンラインバックアップサービス企業のBackblazeは11月1日(米国時間)、「Backblaze Drive Stats for Q3 2022」において、2022年第3四半期のハードディスクドライブの故障率を公開した。今回、同社のデータの保存に使われている29モデル合計226,309台のハードディスクに関する故障率が公開された。
2022年第3四半期における主な注目点は次のとおり。
- HGST 8TB (HUH728080ALE604)、Seagate 8TB (ST8000NM000A)、WDC 16TB (WUH721816ALE6L0)の3つのモデルが故障率ゼロを達成。HGST 8TB (HUH728080ALE604)については2四半期連続で故障率0を達成している
- 新しいハードディスクとして、Seagate 8TB (ST8000NM000A)およびSeagate 16TB (ST16000NM002J)を追加。どちらも故障率の指針として利用するにはまだ十分なデータはないが、上記で説明しているようにSeagate 8TB (ST8000NM000A)に関しては故障率ゼロを達成している。
「Backblaze Drive Stats for Q3 2022」では、これまでにBackblazeが採用してきたハードディスクのメーカ別シェア推移も掲載している。
2017年第3四半期の段階では、Seagateが7割ほどのシェアを持っている。この状況は2019年まで続いたが、2020年以降はシェアが減少。これに代わるように、東芝とWDCのシェアが増加している。
Backblazeは、四半期ごとに同社のバックアップサービスで使用しているハードディスクやSSDの故障率に関するデータを公開している。ハードディスクやSSDの実際の故障率を示すものとして注目されている。