GNUは現地時間2022年10月31日、GNU Make バージョン4.4のリリースをメーリングリストで報告した。ソースコードはGNU本体やミラーリストから入手できる。Makeはコンパイラーやリンカーに渡す引数をmakefaileに記述して、開発者に対するビルドの負担を軽減してきた。本バージョンでは非推奨OSとしてOS/2(EMX)/AmigaOS/XENIX/Crayの名前が連なり、開発陣は継続希望者の連絡をうながしている。
本バージョンで実装した新機能としては、ビルド処理を制御する「.WAIT」や、GNU Makeを連続的に実行する「.NOTPARALLEL」の動作変更、中間的な動作を無効にする「.NOTINTERMEDIATE」がある。さらにユーザー定義関数にローカル変数のセットを定義できる「$(let)」や、数値比較で条件分岐を行う「$(intcmp)」、サイレントモードでも標準出力を行うデバッグオプション「print」、ターゲットがリビルドされた理由を示す「why」なども加わった。すべての変更点はSavannahのページを参照してほしい。