Microsoftが9月20日にWindows 11 バージョン22H2(Windows 11 2022 Update)をリリ=酢してから3週間が経過したが、依然として問題発生による混乱は収まらないようだ。Microsoftは10月10日(現地時間)、Windows 11 バージョン22H2のサポートページを更新し、Windows Helloによるサインインができなくなる問題について報告した。この問題の影響を受けるユーザーに対してはセーフガードが適用され、一時的にWindows 11 バージョン22H2へのアップグレードがブロックされている。

  • Windows 11 バージョン22H2へのアップグレード後にWindows Helloを使用したサインインに問題が発生

    Windows 11 バージョン22H2へのアップグレード後にWindows Helloを使用したサインインに問題が発生

Microsoftによると、サインインの問題はアップグレード前にWindows Helloによる顔、指紋、またはPINによるサインインを利用していた場合に発生する可能性があるという。アップグレード後、または新規インストール後にWindows Helloによるサインインを有効にした場合は、この問題の影響を受けない。

Microsoftはこの問題に対してセーフガードを設定したため、影響を受ける可能性のあるユーザーは一時的にWindows 11 バージョン22H2へのアップグレードができないようになっている。ただし、2022年9月30日にリリースされたプレビューの更新プログラム「KB5017389」ではすでにこの問題が解消されているとも説明されている。同10月11日にリリースされたセキュリティ更新プログラム「KB5018427」にも、KB5017389に対して行われた変更が含まれるため、KB5018427でも問題は修正されていると考えられる。

セーフガードはまだ解除されていないが、2022年10月中旬には削除される予定とのことだ。Microsoftはセーフガードが正式に削除されるまでは、手動でセーフガードを回避してアップデートすることは控えるように呼びかけている。

なお、もしWindows Helloによるサインインができなくなった場合でも、パスワードを使用してのサインインは引き続き可能とのことだ。