NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)は10月6日、クラウド型解析ソリューション「Simulation-Space」を11月から提供開始することを発表した。同サービスは製造業向けのアプリケーション共通プラットフォームを基盤として、エムエスシーソフトウェア(MSC)の解析ソリューションをクラウドライセンスで利用できるようになるサービス。
製造業の研究、開発、設計、製造で必要な解析ソリューションをクラウド型にすることで初期投資や運用管理が不要となる上、解析業務の効率化や柔軟な働き方の促進も期待できるとのことだ。
Simulation-Spaceではエムエスシーソフトウェアの解析ソリューションの中から、熱流体解析「Cradle CFD (scFLOW/STREAM)」、汎用非線形有限要素解析「Marc」、汎用構造解析「MSC Nastran」、メタルフォーミングプロセスシミュレーション「Simufact Forming」の4つを提供する。
Simulation-Spaceはモデル作成の環境と計算処理の環境が分かれており、モデル作成時でも負担をかけずに計算処理を実行可能。また、計算処理は同時に2本まで実行できるため、結果取得までの時間短縮が見込める。
実行中の計算状況はWebブラウザから確認できるため、ソリューションを起動せずにタブレットやスマートフォンからでも閲覧できる。計算終了時にはメールで通知されるという。
Simulation-Spaceはクラウド型で提供するため、インターネットに接続されたPC端末があれば利用できる。環境構築やソフトウェアのインストールは不要で、オフィスのみならず自宅や外出先などからも作業可能だ。サービスの料金体系は月額の基本料にソフトウェアや解析環境を利用した時間だけ料金を加算する形式を採用したとのこと。初期導入費は不要。