三菱地所は10月5日、4 月に新設された「フレキシブル・ワークスペース事業部」で行っている、多様なワークスペースの提供や付随するサービスの企画の第1 弾として、「丸の内パークビル」および「岸本ビル」内に新たにフレキシブルオフィスを整備し、2023 年春に開設することを発表した。

同社は多彩なオフィスニーズ、企業の成長ステージに応じたオフィス環境を提供するとともに、丸の内のまち全体をワークプレイス・ライフステージとしてご活用いただける環境を提供している。

両フレキシブルオフィスでは、「オンラインブース」や「ワークラウンジ」といったワークスペースのほか、仲間との交流を促進するためのカフェやキッチンスペースの充実を図るなど、人・オフィス・まちから刺激を得る場や環境を提供する。

丸の内パークビル8 階には、就業者向けの3rdプレイスとして、カフェスペース・コミュニティスペース・ワークスペースなどからなるビル共用のカフェラウンジを新設。そのラウンジに併設する形で、3種類のフレキシブルオフィス(サービスオフィス・会議室付小割オフィス・キッチン付ハーフセットアップオフィス)を整備する。国内外成長企業の成長ステージに応じたオフィス利用のほか、地方企業や大企業のサテライトオフィス、オフィス立地・オフィスのあり方を見直す企業のセンターオフィスとしての活用を見込んでいる。

岸本ビル7階には、既存のサービスオフィス「xLINK」の旗艦施設として、皇居に面した立地を生かしたサービスオフィスを新設する。バーカウンターやキッチンスペースを設置するほか、1名から利用できるコワーキングスペースや2 席~20 席の個室を用意し、個室は月単位・曜日単位でフレキシブルに利用できる施設とする。既存の xLINK 施設との相互連携利用など、まちのシェアリング拠点として、多様なオフィスニーズに応えていくという。

  • 左から、丸の内パークビル8階の就業者向け3rdプレイスとなるビル共用のカフェとコミュニティスペースのイメージ)

丸の内エリアにおけるフレキシブルオフィスは現在、約1万坪を整備しているが、今後は段階的に開設し、2030年までに約3万坪に拡大する計画。サービスオフィス・セットアップオフィスなどの整備や、就業者が利用できる共用ラウンジなど複合的に利用できるサービスの開発・提供を通じて、既存のオフィス賃貸事業を補完するとともに、更なる付加価値を提供していく方針だという。