Web3やAI(人工知能)事業を手掛けるアズリアルとHashLabは10月4日、自然な日本語で指示するとAIがコードを自動で生成してくれる「AI Programmer(ベータ版)」の提供を開始することを発表した。

「AI Programmer」は以下の言語に対応。言語を選択し、日本語の自然言語で指示することでAIが自動でソースコードを入力してくれる。

・SQL
・Python
・Javascript
・HTML & CSS
・スマートコントラクト
・C++
・PHP
・Go
・R
・Perl
・Ruby
・正規表現
・Haskell
・Lisp

より具体的な指示を出すことで期待通りのコードが生成できるという。HTML&CSSやJavaScriptでホームページの基礎を書かせることもできるため、プログラマーの育成や開発スピードの圧縮などにつながる。なおアズリアルは現在、「AI Programmer」のプロトタイプを無料で公開している。

  • 「商品売上明細テーブルから伝票番号ごとに売り上げ合計額を集計し、10%の消費税を掛けた結果を表示する」と指示すると、3行のコードを入力してくれる(言語はSQL)

    「商品売上明細テーブルから伝票番号ごとに売り上げ合計額を集計し、10%の消費税を掛けた結果を表示する」と指示すると、3行のコードを入力してくれる(言語はSQL)

筆者も試してみた。Pythonを選択し、「FizzBuzz問題」を回答するように指示した。FizzBuzz問題とは、3の倍数なら「Fizz」、5の倍数なら「Buzz」、両方の倍数(15の倍数)なら「Fizz Buzz」、いずれでもなければその数を言うというもの。プログラミング初心者向けの簡単な例題としてよく知られている。

  • 筆者も試してみた。Pythonを選択し、「FizzBuzz問題」を回答してもらった

    Pythonを選択し、「FizzBuzz問題」を回答してもらった

これは正しいコードなのか。AIが生成したコードを、実際に「Google Colaboratory」で確認してみたところ、正しくFizzBuzz問題を回答していることが分かった。

  • 実際に「Google Colaboratory」で確認してみたところ、正しくFizzBuzz問題を回答していることが分かった

    実際に「Google Colaboratory」で確認してみたところ、正しくFizzBuzz問題を回答していることが分かった

同サービスは、企業向けにはAPI形式で提供でき、すでに企業が所有しているシステムやサービスと連携することが可能。両社は教育などさまざまな分野で応用できるサービスを目指していく考えだ。