Malwarebytesはこのほど、「5 things to teach your kids about social media」において、子供はすでにLINEでコミュニケーションをとっていたり、TikTokのアカウントを作ろうしたりするなど、SNSに触れている可能性があるとし、子供に教えるべきSNSのセキュリティに関するヒントを紹介している。
取り上げられている主なポイントは次のとおり。
- デフォルトの設定を理解する
SNSを展開しているほとんどの企業は個人情報をビジネスにしており、サービスを無料で提供する代わりに広告を促進するために個人データを利用することを事業としている。そのため、プライバシーに関する設定はマーケティングや広告、データ収集を容易にするためデフォルトで有効に設定されている。このデフォルトの設定は、ソーシャルメディアの運営には役立っているが必ずしも子供にも役立つとは限らない。子供がアカウントを作り、投稿する前に位置情報などの初期設定を確認し、無効にしておくよう勧められている。
- 位置情報がすべて
子供がSNSを利用するということは、どこに住んでいるかを知る手がかりを第三者に提供することを意味する。子供に自宅や特定可能な場所、名前や住所が記載されているものを撮影して投稿しないよう伝えることが重要とされている。また、子供に限らず、旅行に関する情報を投稿するなら、帰ってきてから行うことが推奨されている。自宅に誰もいないことをSNSで全世界に発信することはセキュリティ上望ましくない。
- 匿名性の価値
SNSの多くはユーザー名を好きに設定できるようになっている。また、オンライン上の名前と一緒に本名を入力するよう求められるが、強制ではなく、本名であるかをチェックされるわけではない。SNS上で匿名であることは悪いことではないとしており、運営側が実名や追加情報を明確に要求してこない限り、個人情報を渡さないことも一つの手であるとしている。
- 偽者に気をつける
SNSには詐欺が蔓延しており、詐欺師はユーザーを狙っている。特に偽物を見分けることに慣れていない子供をターゲットにする詐欺師もいるため、子供には見知らぬ人からダイレクトメッセージを受け取ったり、偽の運営者によるポリシー違反の通知があったたりした場合は、保護者に教えるよう伝えておくことが重要とされている。
- 正直であること、プライバシーを尊重すること
SNSのパスワードやセキュリティなどを管理するといった作業は子供にとって面倒なことといえる。とはいえ、これらの管理を保護者が行うと、子供同士のダイレクトメッセージの閲覧など、プライバシーの問題に関わってくる。そのため、保護者はこの問題について、子供にオープンに話すことが必要だという。