ニュートラルワークスは9月29日、10代~70代までの男女424名を対象に行った「SNS広告に関するユーザー意識」に関する調査の結果を発表した。
「あなたは普段の生活においてSNS広告を意識していますか?」という質問では、全回答者の約6割が広告の存在を意識しながらSNSを利用していることが分かったという。年代別に見ると、SNS広告を意識している割合は20代が最多(73.9%)となり、SNSの利用が活発な若い世代ほど、通常の投稿と広告を区別して認識していることが明らかになった。
続いての「あなたは普段の生活において、SNS広告をクリックしますか?」という質問では、38.7%が「SNS広告はクリックしないようにしている・読み飛ばしている」と回答した一方で、58%が「内容によってはSNS広告をクリックしている」と回答した。広告であることを認識していながらも、自身にとって興味のある内容であれば半数以上がクリックをして情報を得ていることがわかった。
また「SNS広告に対して、感じた・経験したことがあることをお選びください」という調査では、およそ4人に1人が「興味・関心に近い結果が表示されるため、SNS広告をクリックしたくなったことがある」と回答したという。その一方で、「表示されない方が好ましい」が46.9%と、半数近くのユーザーが広告の非表示を望んでいることが分かったほか、「過度な広告表現の文言を目にしたことがある(37.7%)」「信頼できない情報だと感じる(28.8%)」と、広告を出稿する側の表現やコンテンツの質にまだまだ課題が多く残されていることが浮き彫りになった。
「コロナ禍以降で、SNS広告をクリックして商品購入・問い合わせをした経験はありますか?」という問いに対しては、61.6%が「普段オンライン上で商品を購入するが、SNS広告を通しては購入(問い合わせ)したことはない」と回答。これより、SNS広告から商品を購入・問い合わせを行なうことに抵抗を感じるユーザーが少なくないといったことが推測されるという。
「SNS広告から購入・問い合わせをしたサービスは、広告を見る前から興味を持っていましたか?」という質問では、SNS広告から商品を購入・問い合わせを行ったユーザーの内、36.6%が「購入・問い合わせの予定はなかったものの、SNS広告を見たことで興味を持った」もしくは「SNS広告を見て初めて知って購入した」と回答した。同社は、この結果からニーズの顕在化した層のみならず、まだ商品やサービスを知らない潜在層に対するアプローチとしてもSNS広告は有効であるとの見解を示している。