OpenAIは9月28日(米国時間)、画像生成AIツール「DALL·E 2」のベータ提供プログラムから人数制限を取り除き、ウェイティングリストで待つことなくすぐに登録して利用できるようにした。
DALL·E 2は、利用者が入力した文章から、その説明を表現した画像を自動生成する。今年4月の発表で注目を集め、7月に100万人に制限した招待制のベータプログラムを開始。招待がなかなか来ないことにウエイティングリスト登録者から不満の声が上がっていた。
同社が人数を制限したのは、権利侵害や悪用を防ぎ、安全に利用できるクリエイティブなツールになるように、コンテンツポリシーや安全機能の効果を実際の使用から確認・改善するため。2カ月の間に、性的または暴力的なコンテンツや他のポリシーに違反するコンテンツの生成を拒否するフィルター機能を強化し、悪用を阻止するための新しい検出技術を導入。登録ユーザーが150万人以上に増え、1日に200万件以上のイメージ出力が行われるようになり、ベータ公開に踏み切った。
ベータ利用者には、最初の月に50クレジット、次の月からは毎月15クレジットを無料提供する。画像生成には、4つの画像を含むオリジナル画像生成に1クレジット、3つの画像が生成されるバリエーションや編集に1クレジットが必要になる。有料クレジットは115クレジット(最大460枚の画像生成が可能)が15ドルとなっている。
OpenAIは、DALL·E 2を利用するアプリを構築するためのAPIのテストを一部の顧客と行っており、より多くの開発者やビジネスに拡大するプログラムを間もなく開始することも明らかにした。