BIPROGYは9月26日、外国送金受付ワークフローサービス「SurFIN(サーフィン)」について、外国送金メッセージの国際標準規格であるISO20022対応版の販売を2022年10月から開始すると発表した。

国際送金や決済のプラットフォームを提供するSWIFT(国際銀行間通信協会)は、外国送金メッセージフォーマットを従来のテキスト形式であるMTから、国際標準規格ISO20022に準拠したMXに段階的に移行する計画を立てている。MX形式の電文では、メッセージ項目が細分化され、取り扱われる情報量が約60倍に増加するため、従来の手入力や書類ベースでの事務では外国送金受付業務の継続が難しくなることが想定されている。

同社は今回、従来のSurFINの機能を拡張し、顧客が入力した送金依頼をワークフローで管理できるだけでなく、電文編集補記およびMX電文生成までの一連の事務をサポートできるISO対応機能を開発した。

  • ISO20022対応版「SurFIN」のワークフローイメージ

    ISO20022対応版「SurFIN」のワークフローイメージ

従来、金融機関では電文の編集や補記入力には熟練したノウハウが必要だったが、ISO20022対応版では管理画面で中継銀行や銀行間の連絡情報などもワークフロー操作で入力できるため、ISOフォーマットの専門知識を要することなく、自動で電文を作成することができるようになった。

また、窓口受付だけでなく、金融機関の外国為替Webシステムからも送金データを連携できる機能も提供する。