NTTデータは9月21日、北米子会社であるNTT DATA Servicesを通じて、システム統合プラットフォーム「MuleSoft」を活用したデジタルコンサルティング企業の米国Apisero Holdings Corporationを買収することで合意したことを発表した。

今回、買収に至ったApiseroは、異なった環境下にある複数システムをAPI連携するクラウド型の統合プラットフォームであるMuleSoftのコンサルティング企業であり、1,500名以上のMuleSoft認定資格保有者を抱えている。Apiseroは、MuleSoftが扱うプロダクトのライフサイクル全般のサポートを通じ、顧客のデジタル戦略の推進や競合他社との差別化を支援しているという。

NTTデータはこれまでも、北米分野におけるデジタル対応の重点領域の強化に戦略的に取り組み、デジタルおよびコンサルティング中心の事業ドメインへの変革を進めてきている。今後も買収を含めた継続的な投資を通じ、取り組みをさらに推進していくとともに、サステナブルな社会の実現に向けて、顧客とともに成長していきたい考え。

NTTデータは今回の買収を通じて、MuleSoftおよびSalesforceの認定資格保有者を含めApiseroの約2,100名の人材を獲得し、これまでの買収で獲得したデジタル対応力とも組み合わせることで、より一層の競争力強化を図る。

今後、Apiseroの顧客や社員は、NTTデータが2022年8月に設立した世界6拠点のイノベーションセンタを含め、これまでのデジタルへの投資成果やグローバルリソースへのアクセスが可能となるという。