KDDIとKDDIスマートドローンは9月5日、飛島建設と共同で2022年7月に実施した、建設工事現場において自動でドローンの遠隔飛行や空撮映像のアップロードなどを行い監視業務を自動化する検証の結果を発表した。

検証では、飛島建設が手掛ける「令和2年度北勢BP坂部トンネル工事」において、KDDIとKDDIスマートドローンが提供する充電ポート付きドローン「G6.0&NEST」とモバイル通信を活用した運航管理システムを組み合わせたソリューションを導入している。工事はゴルフ場の地下で行っており、ゴルフ場の地表面に異常がないかを監視する業務をドローンで自動化したという。

  • 充電ポート付きのドローン「G6.0&NEST」

    充電ポート付きのドローン「G6.0&NEST」

今回の検証で導入したのは、ドローンポート付きの自動充電ドローンを運航管理システムの制御により遠隔自律飛行させ、飛行時の空撮映像をクラウドへ自動アップロードして監視業務の自動化を実現するソリューション。空撮した映像や画像に3Dモデリング化などの処理を施すことで、測量や点検用途での活用も見込める。

  • ドローンの遠隔飛行の概要

    ドローンの遠隔飛行の概要

  • 空撮写真から生成した3Dモデリングの例

    空撮写真から生成した3Dモデリングの例

KDDIとKDDIスマートドローンは検証の結果について、現地に監視員を配置せずに事務所からでも建設現場の監視ができる仕組みを構築できたとしている。自動でドローンを遠隔飛行させ、クラウドにアップロードされた空撮映像および画像を確認できるようになったとのことだ。

また、取得した空撮映像をSfM(Structre from Motion)により3Dモデリング化し、地表面変位計測を行うことで、地表面の沈下などの異常確認を行えるようになったようだ。

  • 遠隔制御・遠隔監視画面

    遠隔制御・遠隔監視画面