日本ネットワーク技術者協会は8月25日、小川晃通氏問題作成による「IPv6検定基礎試験」のベータ版を2022年10月9日(日)に実施することを発表した。同協会は3月に、IPv6検定基礎試験およびIPv6検定応用試験の開始を発表していた。
近年はIPv4アドレスの枯渇が進み、IPv6対応が求められる環境が増えている。IPv6を理解しているネットワークエンジニアが増えることでIPv6対応がスムーズに行えるようになり、セキュリティや運用上のリスクを軽減できるようになると期待される。そこで同協会では、IPv6の専門知識を有するネットワークエンジニアを育成するべく、IPv6検定を立ち上げたのだという。
試験対象者は初級程度のネットワークエンジニアと、ネットワークの運用管理を行っている人だ。40問の試験を60分間で回答する。70%以上の正答で合格となる。受験料は5000円(税抜き)。コワーキングスペース茅場町 Co-Edoにて実施。なお、試験合格者は全員第一号本認定となる。
試験範囲は以下の通り。
出題内容 | 出題数 | |
---|---|---|
1:IPv6概論 | 第2章 IPv6概論 第3章 IPv6アドレス体系 第4章 IPv6パケットの構成 |
16問 |
2:ICMPv6 Neighbor Discovery IPv6アドレスの自動設定 |
第5章 ICMPv6 第6章 近隣探索プロトコル 第7章 IPv6アドレスの自動設定 第8章 DHCPv6 |
12問 |
3:フラグメンテーション Path MTU Discovery マルチキャスト |
第9章 IPフラグメンテーション 第10章 Path MTU discovery 第11章 IPv6マルチキャスト |
4問 |
4:その他 | 第13章 IPv6におけるマルチアドレスと マルチプレフィックス 第14章 IPv6とセキュリティ 第16章 DNSの基礎とIPv6対応 第17章 DNSによるデュアルスタック環境の実現と運用 第21章 IPv4/IPv6共存技術の分類 第22章 トンネル技術 第23章 IPv4/IPv6変換技術 第24章 IPv4/IPv6共存技術の運用形態 第25章 プロキシ方式 |
8問 |