TISインテックグループのTISは7月7日、「DX on RoboticBase」に「ロボット受付・案内業務テンプレート」を追加したことを発表した。
DX on RoboticBaseは、ロボティクス関連サービスを必要とする企業の組織や業務プロセスの変革を支援する包括的サービス。これまで、マルチロボット統合管理プラットフォーム、インテグレーション、コンサルティングの3サービスを提供し、ロボット運用の実証実験や導入を行ってきた。
新型コロナウィルス感染症の流行などをきっかけにオフィスへの来客者が減少している中、非接触で効率よく来客受付をしたいといった要望がある一方で、受付での細やかなコミュニケーションやおもてなしは維持したいとする声もあるという。そこで同社は、人とロボットが役割分担をすることで、おもてなしの対応を維持しつつ業務効率化やコスト削減が狙えるロボット受付・案内業務テンプレートの作成に至ったとのことだ。
このテンプレートを利用することで、受付や案内やドリンク配送業務など従来は人が対応していた業務の一部をロボットが担えるようになる。
受付ロボットのテンプレートでは、ロボットを遠隔から操作して来客を迎えられるようになる。どこからでも遠隔操作ができるため、複数拠点の受付業務を特定の1カ所からの操作で対応できるという。案内ロボットのテンプレートでは、ロボットに会議室を指定することで自律的に移動し、来客を会議室まで案内可能だ。
ドリンク配送ロボットは会議室に設置したAIスピーカーにドリンクをオーダーすることで、ロボットが自律移動で会議室までドリンクを配送する。また、各サービスロボットの稼働状況はモニタリングできるとのこと。
同サービスでは、ロボットを導入するオフィス環境に応じて、ロボットのエレベータ乗降や自動ドア、セキュリティゲートの通過など、オフィスビル設備とロボットとの連携も可能だという。
参考の導入モデル費用は、初期導入費用が100万円から、月額利用料が27万円から。初期導入には現地調査やマップ作成、会議室登録、現地テスト、ユーザー教育などが含まれる。また、月額利用料にはロボットのリース費用などが含まれるとのことだ。