フィッシング対策協議会(Council of Anti-Phishing Japan)はこのほど、「フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan|報告書類|月次報告書|2022/06 フィッシング報告状況」において、2022年6月のフィッシング報告状況を伝えた。2022年6月の報告件数は88,250件で、2022年5月と比較して118件増加したという。

  • フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan|報告書類|月次報告書|2022/06 フィッシング報告状況

    フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan|報告書類|月次報告書|2022/06 フィッシング報告状況

2022年6月はAmazonを偽装したフィッシング詐欺(約18.5%)が最も多く、これにイオンカード、えきねっと(JR東日本)、au+au PAYが続いている。この上位4ブランドで全体の40.2%を占めた。1,000件以上の報告があったブランドは19ブランド、これで全体の約90.6%を占めている。フィッシング詐欺に悪用されたブランドは100ブランドだったと報告されている。

ショートメッセージサービス(SMS: Short Message Service)経由のフィッシング詐欺では、宅配便関連の通知(配達完了、不在通知、商品発送など)、Appleを偽るサイトへの誘導、モバイルキャリア、Amazon、Yahoo! JAPANを偽る文面が報告された。マルウェアなどのインストールへ誘導するショートメッセージサービスでは、au (KDDI)や日本郵便を装うものが多かったと報告されている。

同協議会は、現時点ですでに大量のフィッシングメールを受信している場合は、フィッシング対策機能が強化されているメールサービスで新しくメールアドレスを作成し、現在利用しているサービスに登録しているメールアドレスをこうした新しいメールアドレスへ置き換えていくことを検討するよう呼びかけている。