MM総研は6月23日、国内MVNO(仮想移動体通信事業者)市場の2022年3月末時点での実績を発表した。同調査によると、独自サービス型SIMの回線契約数は1259万4000回線、前年同期比で0.2%減となった。若干のマイナスになったものの、2021年9月末からは増加に転じている。
また、携帯電話(3G、LTE、5G)契約数に占める独自サービス型SIMの契約数比率は、2021年3月末から0.2 ポイント減の6.3%となった。
2022年3月末時点での独自サービス型SIM市場の事業者シェア1位は「IIJmio」などを提供するインターネットイニシアティブで、回線契約数は237万2000回線(シェア18.8%)。IoT用途を含む法人向け回線が好調で、1年間で27万8000回線増加したという。2位はNTT コミュニケーションズで177万8000回線(同14.1%)、3位はオプテージで119万6000回線(同9.5%)だった。
2023年3月末の独自サービス型SIMの回線契約数は前年比12.0%増の1410万回線になるとMM総研は予測している。同社はIoT向け用途はこれまでの予測よりも普及スピードは緩やかになるものの、引き続き大幅な成長を見込んでいる。