ソフトバンクは6月23日、米May Mobility(メイモビリティ)と5Gネットワークなどを活用した自動運転サービスの早期社会実装に向けて、業務提携契約を締結したと発表した。

May Mobilityはこれまで、自社開発のADK(Autonomous Driving Kit)を搭載した自動運転サービスの検証・展開を北米および日本の9都市で実施してきており、公道での自動運転の走行実績は31万5000回以上となる。

  • May Mobilityが米国ミシガン州で現在展開しているADK を搭載した自動運転サービスの車両

今後は、ソフトバンクの車両通信に関する知見、産業向けの5Gネットワークの研究開発やMaaS(Mobility as a Service)事業で得たノウハウと、May Mobilityの自動運転技術を組み合わせて、日本における自動運転向け次世代ネットワークの実現を目指す。

自動運転のレベル4(高度運転自動化)やレベル5(完全運転自動化)の実用化に向けては、自動運転車の周辺映像や車両に関する情報、周辺の道路に設置されたセンサなどからの情報をリアルタイムに収集して監視センターと連携するための大容量・低遅延なネットワークが必要とされている。

また、自動運転サービスの早期社会実装に向けてはネットワークのほかに遠隔監視の管理システムや充電・整備拠点の構築、配車や決済を行うユーザーアプリの開発なども欠かせない。ソフトバンクは将来的に、同社が持つ顧客基盤やグループ会社のMONET Technologiesのさまざまなサービスとの連携も視野に入れて、自動運転サービスの早期社会実装に向けた取り組みを進める。