NTTテクノクロスは6月14日、シャツ型センサーにより取得した生体情報などのデータを活用し、検証や解析のための基本的なメニューを備えた「hitoe計測サービス for Cloud」を発表した。6月15日より提供開始する。
NTTテクノクロス、東レ、ゴールドウインの3社は小型センサー「TX02」と機能性素材「hitoe」による専用ウエアを組み合わせたシャツ型センサーを活用し、暑熱環境下の体調をモニタリングする「暑さ対策サービス」を2020年8月より提供。2021年7月には、体内温度変動を推定して体調不良の予兆を検知するサービスを提供している。
このシャツ型センサーは、衣服内の温度・湿度や心電位、心拍数、RRIなどの生体情報や歩数、姿勢などのデータが収集可能なため、暑さ対策のみならず、スポーツをはじめとするさまざまなシーンにおける検証や解析を求めるニーズが多数あったものの、データの検証・解析には別途システム構築が必要で、費用や期間などが課題となっていた。
今回提供を開始する「hitoe計測サービス for Cloud」では、データの収集・可視化機能を基本メニューとして展開することで、システム構築にかかる負担の低減、さらにはユーザーの利便性向上を実現した。
衣服内の温度・湿度、心電位、心拍数、RRI、加速度などのデータ収集や可視化を行う基本機能をメニュー化。可視化するためのシステムを新たに構築する必要がないため費用を低減できるだけでなく、サービス利用開始までにかかる期間が従来の6割減になるという。
計測されたデータは、シャツ型センサーとBluetoothで接続されたスマートフォン経由でクラウド上に転送され、リアルタイムに確認や検証ができるということだ。
同サービスの価格は、基本料金が初期費用5万円、月額利用料10万円(10人まで同時計測が可能)。計測には別途TX02(月額レンタル料500円/台)、専用ウエア(東レ、ゴールドウインにて販売)、Androidスマートフォンが必要。
なお、このサービスは、7月20日~22日に東京ビッグサイト東展示棟で開催される「第8回 東京 猛暑対策展」において展示予定だという。