PwCあらたはこのほど、「VRを活用した新入社員向けデジタル研修プログラム」のメディア向け体験会を行った。筆者は実際にこの「不正体験プログラム」と「現場コーチング研修」「報連相を学ぶ新人研修」を体験させてもらったので、その模様をお届けしよう。

  • 報連相を学ぶ新人研修

今回体験したのは、4月19日に同社が発表した、新人がどのように先輩社員に ‟ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)”しながら資料作成などを進めるべきかといった、業務の進め方を体感しながら学べる新入社員研修の際の研修プログラムと、部下に対するコーチングの良い例と悪い例を学ぶ現場コーチング研修、不正を行う社員目線でその被害の甚大さを学ぶ不正体験プログラムの3本だ。研修の内容によってさまざまなバリエーションのストーリーが用意されているという。

VRコンテンツについては、2020年に若手職員の発案でVR不正体験プログラムが開発され、2021年に法人の業務プロセス改善のプロジェクトであるEPQの枠内で第二弾となるVR現場コーチング研修が開発されたのだという。研修は、1人につき1台VRゴーグルとスティックとイヤホンを装着して受講し、音声ガイダンスや登場人物の声に従ってコンテンツが進んでいく。

  • 実際の研修風景

筆者が今回のVR研修を体験してみて1番感動したのは、その「没入感」だ。

話している相手との目線の合い方や手元の資料の内容、実際に話しかけられている雰囲気など、実際に自分がその場にいるかのような錯覚に陥るほどリアルな感覚が得られる。不正体験プログラム内で、自分自身が不正に加担してしまう展開には、本当に悪事に手を染めてしまったような罪悪感に駆られてしまうほどだった。

  • 現場コーチング研修

実際に自分が業務を進めているかのようにプログラムが進むため、研修の際に起こりがちな「分かった気になる」という問題が起こらず、スムーズに業務に生かしていけるこの研修は、今後新しい研修の形として広まっていくかもしれない。