パーソルキャリアは6月6日、運営する転職サービス「doda」において、22歳~59歳のビジネスパーソン5037人を対象に調査した「doda転職人気企業ランキング2022」を発表した。
2022年の転職人気企業ランキングのTOP3は2020年から3年連続で、「トヨタ自動車」(1位)、「グーグル」(2位)、「ソニー」(3位)という結果となった。投票ポイントに目を向けてみると、2位の「グーグル」が、前年の3977ptから4441ptにアップ。1位「トヨタ自動車」(5036pt)とのポイント差を、1350から595まで縮めた形となった。
4位は「アマゾンジャパン」だった。同社は2020年6位、2021年5位、2022年4位と、2年連続で順位を上げている。回答者からは「サービスを最も利用している」「名のある会社で、今のご時世かなり需要があると感じる」などといった声が寄せられた。また、前年TOP10圏外だった「リクルートホールディングス」は、19位から9位まで順位を上げ、TOP10入りを果たした。
同調査の結果を見てみると、Withコロナ時代の新生活様式を支える企業に人気が集まっていることが分かった。例えば15位の「日本マイクロソフト」は、2019年25位、2020年20位、2021年18位と、3年連続で順位を上げている。リモートワークや在宅勤務の普及に伴い、Microsoft TeamsをはじめとしたMicrosoft365ツールの利用者が拡大したことが、同社の順位アップを後押しした要因であるとパーソルキャリアは推測している。
また、「塩野義製薬」は、前年圏外から105位にランクイン。新型コロナ感染症の飲み薬を開発している同社には、「ワクチン開発で貢献している」などのコメントが寄せられた。186位にランクインした「小野薬品工業」は、主力のがん治療薬「オプジーボ」などの販売好調により増収増益。「経営が安定している」といった企業経営に対する信頼のコメントが見られた。今回の調査では、メディカル系企業が新たに6社ランキング入りし、メディカル業界への関心の高まりがうかがえる結果となった。