実業家の前澤友作氏は5月27日、Web3やメタバース領域の企業やプロジェクトを対象に投資を行う「MZ Web3ファンド」を設立したと発表した。自身の個人資産で運営する前澤ファンドから立ち上げた。投資総額は約100億円。同日より、投資を希望する企業やプロジェクトからの申し込みを受け付ける。
投資対象は、Web3関連領域における事業を行う企業や団体、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの技術を活用したプロダクトやサービスを提供する企業。主な投資ステージは、シード〜アーリーステージ。チケットサイズは、数百万円~数億円を想定している。
審査通過後、1週間以内に投資の意思決定および資金提供が可能というのが同ファンドの特徴だ。また、投資先企業のプロモーションやマーケティングを支援し、テクノロジーやクリプト領域の専門家による事業立上の支援も行う。
応募から審査の流れとしては、まず投資を希望する企業や団体は、公式サイト内の資料提出フォームより、事業概要およびピッチ資料(会社または団体の概要、経営陣プロフィール、資金の使用用途など)を送付する。送付した資料をもとに、ファンド担当者が書類審査を実施。
そして、書類審査を通過した企業やプロジェクトの責任者に対し、ファンド担当者との間で面談を行い、面談結果を踏まえ、投資決定を行う。投資が決定した企業やプロジェクトに対しては、最終面談から1週間後には投資可能とのことだ。実際の投資実行時期は希望に合わせて決定する。
前澤氏は「Web3とメタバースによって、今までスポットの当たらなかった人や場所に光を当てることができるかもしれない。情報格差や所得格差が拡大する現代社会の歪みを滑らかにすることができるかもしれない。『わかっている人』たちだけで閉ざさない、『わからない人』たちも巻き込んだ、新しい世界の地平線を、今僕たちは見ようとしているんだと思います」とコメントしている。