MicrosoftがWindows 11を公開してから7カ月が経過した。Windows 11はWindows 10の累積的アップデートの先にあり、これまでのメジャーアップグレードバージョンと比べると比較的簡単にアップグレードできる。しかし、Windows 10からWindows 11へのアップグレードは準備ができている環境から優先的に提供されてきた。Microsoftは漸進的にWindows 11へのアップグレードを提供する環境を増やしてきた。
こうした中、Microsoftは5月17日、「Windows 11 known issues and notifications|Microsoft Docs」において、Windows 10からWindows 11へのアップグレード対象を広範囲に適用すると伝えた。
Windows 10を搭載したパソコンでこれまでWindows 11へのアップグレードが表示されなかった場合でも、今回の発表後にはアップデートが表示される可能性がある。Windows 10からWindows 11へのアップグレードを検討していた場合、再度Windows Updateを確認することでアップグレードを実施できるようになっている可能性がある。
Microsoftが広くWindows 10からWindows 11へのアップグレードの提供を開始したと発表したものの、ハードウェアやプラットフォームがWindows 11のシステム要件を満たしていなければアップグレードを実施することはできない。要件を回避してインストールするパスは存在しているが、将来的にWindows Updateが提供されなくなる可能性があり推奨できる方法とは言い難い。