FreeBSDプロジェクトは5月16日(米国時間)、「FreeBSD 13.1-RELEASE Announcement|The FreeBSDProject」において、FreeBSDの最新版となる「FreeBSD 13.1-RELEASE」の公開を伝えた。

amd64(x86_64)版、i386(x86)版、powerpc版、powerpc64版、powerpc64le版、powerpcspe版、aarch64 GENERIC版、aarch64 RPI (3/4)版、aarch64 PINE64版、aarch64 PINE64-LTS版、aarch64 PINEBOOK版、aarch64 ROCK64版、aarch64 ROCKPRO64版、armv6 RPI-B版、armv7 GENERICSD版、riscv64 GENERIC版、riscv64 GENERICSD版のISOイメージが提供されているほか、クラウドプラットフォームでの提供、仮想マシンのディスクイメージの公開などが行われている。

  • FreeBSD 13.1-RELEASE Announcement|The FreeBSDProject

    FreeBSD 13.1-RELEASE Announcement|The FreeBSDProject

FreeBSD 13.1-RELEASEの主な注目点は次のとおり。

  • ZFSをOpenZFS 2.1.4へアップグレード
  • EC2イメージをデフォルトでレガシーBIOSではなくUEFIブートで作成するように変更
  • OpenSSHをバージョンv8.8p1へアップデート
  • OpenSSLをバージョン1.1.1oへアップデート
  • sshにおいてFIDO/U2Fハードウェア認証機能をデフォルトで有効化
  • ice(4)ドライバをバージョン1.34.2-kへアップデート(ファームウェアロギングとDCB初期サポートを追加)
  • iwm(4)において新しいIntelワイヤレスチップセットを補足するためにiwlwifi(4)ドライバおよびLinuxKPI 802.11互換レイヤを追加

ユーザランドにマージされているawk (One True Awk)が最新のアップストリーム版(20210215)へアップデートされたほか、これまでFreeBSDが保持していたパッチは1つを残してアップストリームへマージするなどして整理が行われた。

FreeBSD 13.1のawkは0xプレフィックスで16進数を表現するというFreeBSDの独自拡張を残している。他の主要なawk実装系は歴史的な動作である0xから始まる表記を0として解釈するという動作に従っており、FreeBSD 14でこの拡張機能も取り除かれることが予定されている。

FreeBSD 13.1-RELEASEにおけるより詳しい変更点やアップグレード方法、アップグレード時の注意方法などは「FreeBSD 13.1-RELEASE Announcement | The FreeBSD Project」にまとまっている。FreeBSD 13のサポートは2026年1月31日までが予定されている。13.0は13.1のリリースから3ヶ月後にサポートが終了することから、13.1へアップグレードを行うことが推奨される。