クラウドエースは4月26日、自社でパブリッククラウドを活用しているエンジニア111人を対象に「パブリッククラウド活用」の実態調査を実施したと明らかにした。同調査は同6日~同7日の期間で行った。

まず「Q1.あなたのお勤め先が使用しているパブリッククラウドを教えてください」(n=111)と質問したところ、「Amazon Web Service(AWS)」が35.2%、「Microsoft Azure」が27.9%という回答となり、次いで「Google Cloud」が8.1%、「IBM Cloud」が3.6%、「FUJITSU Cloud Service」と「Oracle Cloud」が2.7%、「Red Hat」が1.8%、そのほかが18.0%となった。

  • Q1に対する回答の円グラフ

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また「Q2.あなたがお使いのパブリッククラウドを利用している理由を教えてください(自由回答)」(n=111)と尋ねたところ「Microsoft製品との親和性が高いため」や「低コストで構築から運用までできる」など79の回答を得た。

さらに、「Q3.現状のパブリッククラウドに対しての満足度を教えてください」(n=111)と質問したところ、「かなり満足している」が22.5%、「やや満足している」が59.5%となり「あまり満足していない」が12.6%、「まったく満足していない」が5.4%となった。

  • Q3に対する回答の円グラフ

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一方、Q1でAWSと回答した人に「Q4.あなたが次に使いたいと思うパブリッククラウドを教えてください」(n=39)と尋ねたところ、Google Cloudが30.8%、Microsoft Azureが25.6%、IBM Cloudが5.1%、特にないが38.5%という結果になった。

  • Q4に対する回答の円グラフ

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加えて、Q1でAWSと回答した人に「Q5.あなたが実験的に利用してみたいと思うパブリッククラウドを教えてください」(n=39)と質問した結果、Microsoft Azureが3.3%、Google Cloudが23.1%、IBM Cloudが10.3%、FUJITSU Cloud Service、Oracle Cloud、Red Hat、Alibaba Cloudがいずれも2.6%、特にないが23.1%となった。

  • Q5に対する回答の円グラフ

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そのほか、Q4またはQ5で「Google Cloud」と回答した人に「Q6.Google Cloudを活用して実現したいことを教えてください(自由回答)」(n=12)と質問したところ、「AWSではやりにくかった転送量がリッチなコンテンツ」や「グループウェアの構築」など12の回答を得ている。

今回の調査では、エンジニアにおけるパブリッククラウドのシェアが「低コストでの構築・運用」や「他製品との親和性の高さ」を理由に、AWSとMicrosoft Azureが主流となっており、利用中のパブリッククラウドに対する満足度も高いことが明らかとなった。

他方、活用中のパブリッククラウドの順位で2位から大きく差を付けられて3位にランクインした「Google Cloud」が次に使いたいパブリッククラウドで1位を獲得しており、AWSかMicrosoft Azureから乗り換える動機として、「Google Cloudの持つリッチなコンテンツ」や「グループウェアの構築」に期待が集まっているという。