NTTデータは4月25日、開発中の「オンライン窓口サービス」を使い、大分県臼杵市や鹿児島県奄美市など複数の自治体と住民向けのオンライン相談窓口を設置する実証実験を開始することを発表した。
同社が開発中のオンライン窓口サービスは、自治体が対面と同程度のサポートをオンラインでも提供可能になることを目指すサービスだ。住民が自治体職員とリモートでつながり、オンライン上でシステム操作方法や行政手続きの相談を行えるようになる。
同サービスの利用にあたり、住民は特別なソフトウエアやアプリをダウンロードする必要がなく、ウェブブラウザから自治体職員へビデオ通話による相談ができるほか、自治体職員による画面操作にも対応するため、住民は自治体職員と一緒に手続きを進められる。また、3カ所を同時に接続可能なため、遠方に住む家族などが一緒に手続きの内容を確認できるとのことだ。
同サービスを利用する生活者は、オンライン申請を活用したいものの操作に不慣れな住民、市内に住む住民の手続きをサポートするために市外から来庁する人、市役所本庁舎での手続きが必要だが遠方在住または移動に制約がある人などを想定しているという。
同社は住民目線での使いやすいサービスの提供を通じて、「行かなくてよい市役所」の実現を目指すとしている。