インフロニア・ホールディングスとNTTドコモは4月18日、道路運営事業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた協業の第一歩として、複数の実証実験を開始することを発表した。

同実証実験では、インフロニアグループの前田建設や愛知県道路コンセッション(ARC)において、NTTグループであるNTT コムウェアの社会インフラDXソリューション「SmartMainTech」を活用する予定だ。同ソリューションは、デジタル技術を活用してメンテナンスとオペレーションのサイクルをトータルに支援し、社会インフラのサステナビリティ向上を目指すものだという。

具体的には、AI(Artificial Intelligence:人工知能)-OCR(Optical Character Recognition/Reader:光学文字認識)を用いた書類のデジタル化とAPI連携による既存の道路資産管理システムの効率化に取り組む。

  • AI-OCRによる書類のデジタル化の実証実験イメージ

また、「SmartMainTech 道路関連物点検サービス」のひび割れ検知AI技術による道路舗装の点検画像からのひび割れ率算出と道路修繕計画策定の自動化や、「AI電話サービス」に文字起こし機能を追加して問い合わせ対応の効率化などに取り組む予定としている。

  • 「SmartMainTech 道路関連物点検サービス」による道路修繕計画策定の自動化イメージ

  • 「AI電話サービス」による問い合わせ対応の効率化イメージ

両社は今後について、今回の実証実験の結果を踏まえてさらなる課題や解決方法を検討し、抜本的な道路運営事業の業務効率化を実現しDXを加速するとしている。