日本能率協会(JMA)は3月29日、価値観が多様化し、コロナ禍のなかで働き方も変化するなか、全国のビジネスパーソン1000人を対象に実施した「ビジネスマナー」の意識に関する調査結果を発表した。 仕事をスムーズに進めるうえでのビジネスマナーの必要性について聞いたところ、全体では8割超が「必要である」(「必要」「どちらかといえば必要」の合計)と回答した。

ただし、20代男性は65.5%と顕著に低くなっているという傾向が見られたという。その要因として、20代男性が親しい交友関係のなかで、ネットを中心としたコミュニケーションが多いため、外部に対する意識が低下していることが推測されると同協会は指摘している。

相手(社内外含む)のビジネスマナーについて、不快な思いをしたことがあるかを尋ねたところ、約5割が不快な思いをしたことがあると回答。

ビジネスマナーについて不快な思いをしたことが「ある」と回答した 483人に具体的な内容を聞いたところ、1位「言葉遣い・敬語の使い方(54.7%)」、2位「話し方・聞き方(51.3%)」、3位「あいさつ(41.4%)」という結果が出た。

  • あなたが、不快な思いをしたビジネスマナーについて教えてください 資料:日本能率協会

また、ビジネスシーンにおけるさまざまな行動について、マナーとして気になるかどうかを尋ねたところ、「会議や打ち合わせ中に携帯・スマートフォンをいじる」ことについて「気になる」(「気になる」「少し気になる」の合計)という回答が、相手が社外の場合で73.1%、相手が社内の場合で 68.6%と突出して高く、いずれも1位となった。

  • あなたは、以下の行動について、マナーとしてどのように思いますか 資料:日本能率協会